”血液透析” 患者への伝え方について考える
こんにちは、CE ガッチです。
実は先日、患者が疑問に思っている事にしっかり答えてあげられているかなとふと感じました。
患者さんから急に「腎盂腎炎て何?」
ガッチ「腎臓の中の腎盂っていうところがあって、そこに炎症が起きて発熱とか、、、、云々」
患者さん「ふーん、、、、」
正直撃沈しました。
何が撃沈かというと、上記の説明で、ある程度は同じ医療従事者に対してなら伝わったでしょう、しかしながら患者さん等の一般の方には伝わらないような答え方をしていたと記憶しています。
患者さんからすれば
腎盂とはどのようなことをしているのか、どうしてそうなってしまうのか、症状は?治療は?そもそも腎臓の働きって?
疾患にする知識は、透析技術認定士、透析検定等の検定試験の際や学生の頃に勉強はしていましたが、それ以上はありませんでしたのでその時はそれが精一杯でした。
腎盂腎炎とは、
腎盂腎炎(じんうじんえん、羅: pyelonephritis)は、細菌感染を原因とする腎盂ならびに腎実質の炎症。臨床症状として血尿、混濁尿、膿尿、細菌尿、発熱を特徴とする。病理学的には腎杯の炎症、壊死、変性が認められる。
症状としては、発熱、腰背部痛、悪心、CVA叩打痛、白血球尿、細菌尿などを特徴とするが、この疾患の非常に恐ろしいところは容易に敗血症や播種性血管内凝固症候群 (DIC)、急性呼吸窮迫症候群 (ARDS) を起こすことである。
治療としては、多くの場合、先天性尿路異常、慢性尿路感染、結石・腫瘍等による尿路狭窄・閉塞など、基礎となる尿路系疾患を有しているため、原疾患の検索・治療がまず必要である。悪寒・戦慄を伴う場合は敗血症に陥っている可能性が高く、緊急で血液培養、尿培養を採取し、経験に基づいた抗生剤投与を行う。一般に起炎菌として大腸菌が多いとされるが、近年耐性菌が増加していることから、確実性を求めて広域抗生剤(カルバペネム系やニューキノロン系)の投与を行う傾向にある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』腎盂腎炎:より引用
となるわけですが、患者へこのまま言っても伝わらないのは目に見えています。
これを患者さんへわかりやすく伝える事も、自分たち医療従事者の役目の一つだと感じることが多々あります。
同じ内容の事でも、対象によって伝え方を変えていかないと伝わらないこともあるんだなという事を改めて考えさせられました。
”穿刺”という言葉一つとっても、患者さんからすれば「何それ?」「針を刺すのとは違うの?」という事を実際に言われたことがあります。
医療従事者は、どうしても専門用語を使ってしまいがちです。それは技術職になればなるほどそうなのかと思います。
慢性疾患である以上、透析を行っている患者とは転院や転職をしない限りは顔を合わせていく事となります。
付き合いは長くなればなるほど、信頼関係が大切になってきます。
特に透析患者さんは、それが顕著になるのではないでしょうか?
現在では20年・30年という透析歴が日常になっている中、もう少しわかりやすい言葉で患者さんと接することを心掛けることで距離がグッと近づくかもしれませんね。
伝え方の違いで相手との信頼関係の構築具合も変わってくるでしょう。
自分に置き換えても、話が分かりづらい方とはどうしても距離を置きます。
伝え方で患者さんとの距離感を近づけてみませんか?
気持ちの片隅にでも置いておいてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
CE ガッチ